福岡市東区箱崎にある神社。筥崎八幡宮とも称し、宇佐神宮・石清水八幡宮とともに日本三大八幡宮のひとつとして数えられています。境内には「神苑花庭園」や「あじさい苑」もあり、四季折々に咲くさまざまな花を楽しめます。
■ご祭神
・応神天皇(八幡大神)
・神功皇后
・玉依姫命
筥崎宮
幸せを願い、玉鬘が参拝
筥崎宮
住所 | 福岡県福岡市東区箱崎1-22-1 |
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交通アクセス | 福岡市営地下鉄「箱崎宮前」駅下車 | 西鉄バス「箱崎」下車 |JR鹿児島本線「箱崎」駅下車 徒歩8分 |
公式サイト | http://www.hakozakigu.or.jp/ |
「源氏物語」<玉鬘>より
筑紫から帰京した玉鬘たちは、平安京から近い京都府八幡市にある石清水八幡宮を参拝することを決意します。それは以下の文章にあるように、玉鬘たちが筑紫滞在中に都に帰れるよう鏡神社(佐賀県唐津市)・筥崎宮(福岡市東区)を信仰していたからなのでした。
「源氏物語」<玉鬘>に
“近きほどに、八幡の宮と申すは、かしこにても参り祈り申したまひし松浦、筥崎、同じ社なり。”
玉鬘は無事に帰京できたお礼と父との再会を願って、鏡神社・筥崎宮と同じ系統であるという理由から石清水八幡宮を参拝するのでした。
「源氏物語」<常夏>より
玉鬘の父・内大臣が近江の君という姫君をひきとります。近江の君と弘徽殿の女御の女房が和歌を詠み交わしますが、珍妙なやりとりとなるのでした。
弘徽殿の女御の女房が詠んだ和歌
“常陸なる駿河の海の須磨の浦に 波立ち出でよ筥崎の松”
「筥崎(箱崎)」は歌枕のひとつで松の名所でした。「松」は「待つ」の掛詞となっています。
現在、筥崎宮の楼門前にご神木「筥松」があります。神功皇后が応神天皇を出産された折りの御胞衣(えな)を箱に入れ、この地に納めたしるしとして植えられた松です。これにより、この地を筥崎(箱崎)と呼ぶようになったのだとか。
ご朱印
筥崎宮でいただいたご朱印です。